10月10日 水

午前中に起床。

干した柿の様子を見る。まだ濡れている。あまりカラッとしない日々。天気が良くても、妙に蒸し暑い。柿は当分、縁側の晒し首であろう。

文学賞に出していた小説は3次選考で落ちたようだ。何も期待はしていないが、やはり自分の才能は中途半端だな、と思った。この微妙さが困るとこである。うーむ。

レイアウト一件仕上げて、ギガファイル便で送る。

昼過ぎ、日野の税務署まで、劇団の税務相談。自分の収入と劇団の収支を切り離すための手続きについて。経費のこと、課税について、書類の束を前に何もかもやめてしまおうかと思うが、まあ、自分の収入から、少しでも劇団に金を回すためにはチャンとしておかないとな、と思い直して格闘。それは結果として、数千円程度のモノかもしれないが、「そんなこと」でも誰かがやらないといけない。で、その誰か、は自分しかいない。アプリ、ソフトなどもあるが、ウチのようなニッチなケースに対応しているものでない。結局Excelで専用シートを作った。埋めるべき書類の空白を、這うように埋めて行くのだった。でも、イマイチ理解仕切れてない。不都合でるたびに修正していくしかない。こういう、創造性のカケラもない作業をしていると心が削れる。でもね。仕方ないよな。芝居やって遊んで暮らしている自分は、今こうして事務仕事にキュウキュウとしている自分が見ている夢に違いない。夢の中の自分が、遊んで暮らすために、今、目覚めている自分が働く必要がある。夢想家でいるために。そんな格好いいものでもないが。

高田馬場へ。打ち合わせと企画出し。OK出て30分で終わるが、その後が長い。フリーを無駄に拘束する会社員、地獄に落ちるがいい。なんか、シュレッダー地獄とか。ファックス地獄とか。ファックス番号を、延々とメールで聞いてくる地獄だ。かつて仕事を始めた頃、メールアドレスあるのに、執拗にファックスで送ることを強要されていた時期があり、その度に近所のミニストップに走って、180円が消えた。180円の怨み。180円におののくがいい。

新宿出て、紀伊国屋冷やかしてから、バルト9で『チューリップ・フィーバー』。

暴走ちゃんは全ステージ満席売り止めで当日券も出ないとのこと。12日、キャンセル出るようならと椎葉に頼んでおいたが、まあそれならそれで、余裕できていいかな。

パソコンの調子が悪い。バッテリーがすぐ熱くなる。どうもファンがうまく回ってないようだ。近日中に中身を掃除しよう。明け方にデータ完成。送信して納品。延期した取材の機材チェックを共有フォルダにあげておく。猫の喧嘩の声。

明日は一日、デスクワークやらんと週末キツい。12日がどうなるかによるけどね。眠る前に、鶏肉、ヨーグルト、茄子を放り込んでカレーを仕込む。制作時間20分。

叙述トリック短編集』読了。