1月17日 木

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午前中に起床。

芥川賞、町屋良平と上田岳弘だった。順当で結構である。掃除して、買い物。相変わらず牡蠣が安いので買って帰る。牡蠣ばかり食う冬だ。米を炊く間に風呂沸かして入る。風呂に浸かりながら、アタマの中でずーっと戯曲をいじっている。時間と担保、その取り立て、という構えに対して、どうも仕掛けがチマチマしていて嫌だ。要するに小出しなんだな。アイディアの総量が少ない。短編である意味。短編は、長編を切り刻んだものではない筈だ。物語が成立するために必要な、あるいは過剰な情報量の総量は、時間の長さには比例しないのではないだろうか。120分の舞台も、5分の舞台も、1つの物語、という意味で、等しい情報量が必要なのではないか。それが正しいかは別として、その方が楽しいし、無謀であり、悦楽であるはずだ。という考えに至り、取り敢えず、これまでの構成は一旦捨てる。三本分のアイディアは一本に注ぎ込み、また別のアイディアを立てる。兎に角、性急であること。それでいく。アタマからバリバリ書いて、冒頭のシーンのみプリントアウト。

牡蠣をボイルして、ニンニクとホールトマトで和えたソースかけて食べる。四谷に移動して、ゲームのプロット会議。資料と企画書、という名のコンテを机にだーっと並べて説明する。2時間喋って、じゃあライターに送る企画書をお願いと言われ、えーそれを俺がやるのか、先に言ってくれればなーこの時間は何だったのかと思うが、業界違えば勝手も違う。すごすごと退散。黒木さんに挨拶しようと思ったが、接客中とのこと。

三軒茶屋に移動し、劇団会議。柴山も来て全員集合。プリントした台本渡して、冒頭だけ読んで貰う。プランの説明。やっと始まるなーというムードになった。オーディションや稽古場での連絡係など細々したことを決める。柴山が客入れの音楽作ってくれないかなー、とか。唯のお手伝いさんでは勿体ない。澤岡さんも柴山も俺の中では俳優だ。出演はせずとも、その視線で現場に居てくれればそれでいい。終わって、岩松、田村、永井、柴山と駅前のワンツーチーで宴。新年会、のつもり。途中、岩松がマッチでタバコに火を付けていると、中国人の料理人が、貸してみろといって、指の腹でマッチをクルリとひっくり返し火を付けるというようなトリッキーな技を披露する。岩松が教えを請うてチャレンジすると、1時間後にちょっと出来るようになっていた。ロジックを理解し、恐怖心を押さえ込めば誰でも出来る。それはきっと自転車の操縦などと同じだが、それが難しいのだった。23時半に解散。戻って企画書を書く。なるべく簡潔に。黒木さんから連絡あり。報酬と契約書の件、くれぐれもお願いする。

『うちやまつり』読了。