12月15日 土

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4時頃に寝たが、2時間たたずに起きてしまう。まだ明け方だ。

ゴロゴロしてても眠れなさそうなので、起きて、戯曲を書く。カノン、昨日思いついたアイディアに、寝起きの天才頭脳がドライブして、セリフがポンポン出てくる。思いもしない着地を決めた。ああ、出来てしまった。取り敢えず、三本。カノン編の一稿完成。削ることにはなるだろう。だが、骨格はこれでいい。しばらく放っておいて、この幻影が蜃気楼でない事を願う。

筍とピーマン刻んで、牛肉と炒めて、簡単に青椒肉絲作って食べる。あ、夜も中華食うかな。ま、いいか。その後風呂沸かして入る。今日明日は仕事はスケジューリングだけして、週明けにまとめて片付ける段取り。段取ってる場合でもないというハナシもあるが。でも、いい。どうせ手につかないだろう。返す返すも、日曜の会議が邪魔である。

桜木町まで出て、そこから関内へ。戯曲コンペの最終公開審査。結婚式の二次会みたいな会場。着いたら、桑原大木夫婦とすぐ会えて、同じテーブルに。江花さんのご両親、なんと多摩美の学生課の亀谷さんも来て下さっていた。中山さんにも挨拶。

リーディング中に、続々と知り合いが入ってくる。ぐっさん、松村、小川さん、いかいさん、みくにん。客席の三分の一は身内ではなかろうか。リーディングに出てきた江花さん、コンサバな格好でおしゃれカッコいい。俺が見た江花史上、最もイケてる。大木も同意。自作のリーディングでは、それまで脇で舞台を見ていた丸尾さんが、何とマチズモ役で登壇。一人だけリーディングというレベルではない熱演。笑っちゃったが、有り難かった。その後の公開審査会では、ぼーっと話を聞いていたら、1度目の投票で自作が1位となり、決選投票でも、5標中4票で最優秀賞をもらってしまった。隣で、大木がやった、やった、と背中を叩いてくれた。あー、こんなこともあるんだなーと思った。正直、途中で川村先生が推してくれた時点で、もう満足し切ってしまって、その後の授賞式などはフワフワしてしまった。もちろん、嬉しかったけど、皆が喜んでくれていたのが、一番嬉しかった。ステージから降りたら江花さんが目に涙を溜めて待っていてくれたので、抱き合った。桑原、大木、松村、小川さん、皆、笑っていた。川村先生に挨拶して、握手をして貰った。つぎは決まってるの?と聞かれたので、北千住で能をモチーフにやります、勉強ぜんぜんせずに、デタラメでやります、と言ったら、大笑いしてくれて、いいね、バンバン好き勝手やりな、と言ってくれて嬉しかった。

その後懇親会で中華街へ。やっぱり知り合いばっかゾロゾロ来てくれた。リーディングの俳優とも喋った。他の候補作の作者とも喋った。二次会でバーに移動したあと、唯一、票をくれなかった赤澤ムックさんが、ずーっと喋ってくれた。一番、おれの戯曲を読み込んでくれていることが分かった。帰りの電車でもずっと戯曲の話をした。幸福だった。

武蔵小金井で皆と別れ、南武線で帰宅。劇団のSlackを開くと、爆発していた。澤岡さんも、田村さんも、柴山も祝福してくれた。岩松だけ音信不通。ま、そうだろう。それでいいのだ俺たちは。メッセンジャーで永井に受賞報告。喜んでくれて、嬉しかった。今日だけ、俺が一番だ。明日にはまた、日常に戻る。望まれずとも、這うようにして書いていく。太田省吾のように。出来ることは、それだけだ。

『老ヴォールの惑星』読了。