11月12日 月

昼前に起床。

とにかく調子が悪い。どこかが決定的に悪い、というのでなく、全体に満遍なく薄ぼんやりと悪い。こういう状態をだるい、というのだろうか。相変わらず某仕事は紛糾しているが、それはそれでそれなりに、収束に向かっているようだ。現実的な発注が来ていたので、見積もりを返信。下手に首を突っ込むと当事者化して巻き込まれるのは目に見えているので、受注業者に徹する。自炊の気力もなし。ガチガチのフランスパンを切り分けもせず、レバームース塗って断面からムシャムシャ喰い千切る。ボローニャソーセージも丸のまま嚙る。野蛮な振る舞いによって、野生の力を得ようと目論むのだった。

もう今日はグズグズしよう、と腹を決め、決意の蒲団虫。眠りはしないが、ウツラウツラと微睡んでいるうちに夜である。ダメだな。まるでダメな日を過ごしてしまった。時計を見ると実際はまだ17時だが、外は漆黒だ。16時は昼、17時は夜。つるべ落としの本領発揮だ。つるべ、碌に見たことないが。

結局、もぞもぞ起き出し、カレーを温めて食べ、プラプラと新宿三丁目ベローチェへ。ベローチェはいつだって俺を受け入れてくれる。スケジュール組み直して、打ち合わせの日程確定。カノン、出来てる部分、再び切り離して独立したファイルに入れる。切ったり、統合したり、してるとパズラー気分である。何か作業しているようだが、実際はまるで進んでいない。でも、何もしないというわけにもいかないじゃないか。

皆の予定を聞いて、明日、バンドの練習を入れ、19時からスタジオを押さえる。田村さんは芝居の本番前で来られない。このバンドが全員揃う日はくるのか。

23時過ぎに帰宅。干し柿がだいぶ仕上がってきていた。細やかな狩猟の悦びだけが、沈鬱な日常をホンの少し、浮遊させてくれるヨスガである。大げさだ。

蒲団虫のまま、レイアウト作業。明け方完成して、送信。