11月8日 木

午前中に起床。

メールその他チェックしてから、郵便局まで。ついでにぶらぶら散歩しつつ、気まぐれにモーニングサービスの蕎麦屋で蕎麦啜って帰る。店内は老齢者が多いが、高校生もいた。ものすごく気力の無い、薄ぼんやりしたゴボウのような人だった。カツ丼セットを食べていた。あんなに覇気のナイ人であっても、そのカロリーを朝イチから必要としているとは、高校生とは怖ろしい生き物である。

午後、機材の返却の為、中野まで。身に覚えのない電源タップがあったが、まあきっと機材に紛れていたのだろうと、一緒に返すも違うと言われる。うーむ、ではこのタップは何処から現れたのだ。こういうことはまま、ある。こうして買った覚えのない機材が増えてゆくのである。森島さんに挨拶。終わって、高円寺に移動。七つ森でコーヒーとオムライス食べる。しばしボーゼンとしてから、駅前のルノアールに移動して、ちょろっと仕事。まるでやる気がナイ。文字校の時間は、ヒゲを剃る時間くらい無為を感じる。この時間が、宇宙で最も無駄にエントロピーが増大されてる瞬間ではないか。眠気に敗北して退散。座高円寺に寄っていく。鹿殺しが公演中のようだった。ある瞬間から、まるで興味の対象から外れていった劇団。センチメンタルであることはいいが、それを商品と開き直り、再生産してゆく手つきには付き合いきれなくなった。けどブレイクして、立派だ。偉いと思う。

演劇資料室で、新劇の1968年と71年の3月号借り出して閲覧。岸田戯曲賞、それぞれ別役実佐藤信の受賞号。神奈川の演劇資料室にはストックがなかった。読みつつ、メモを取る。しかし、この資料室は閉架式で、申請を出して、職員に持ってきて貰うんだけど、毎度ドロボウのような扱いを受ける。資料見たいんですけど、というと、あからさまに胡散臭そうにジロジロ値踏みされる。一度など、何でですか?って聞かれた。何で、って…。当然、閲覧室などというものは無く、エレベーター前に言い訳のように置かれた机で、コソコソと読むより他にナイ。閲覧より、保存管理することに重きを置いているのだな。この辺は神奈川とは真逆。どっちも必要。使い倒す。

19時に新宿で、みくにさんと待ち合わせ。三丁目の餃子屋でハイボール飲みつつ。今年の1月以来だから、10ヶ月ぶりか。バンドやってたときは毎週会ってたのにねー不思議。以前話を聞いていた、写真展のコンペ、なんとグランプリを取り、来週から展示とのこと。凄い。完全に写真家だ。やっぱり結果をちゃんと出す人だ。尊敬。おれは結果というものを人生で一度も残したことがない。いいけど。いつも通り、サブカルチャー的な話を存分にして、24時に解散。帰りの道は完全に冬だった。コート着ててもいいぐらいだった。でも、そう思って厚着した日に限って暖かいんだよね。そういう、『合わせ』のセンスはまるでナシ。

帰宅し、干した柿の具合を確認。なかなかいい干し首具合である。たにみきからメッセンジャーで連絡あり。明日、下北のモナレコードのライブに行かないかとお誘い。リースモといーはとーぶ。どうかなあ。体力残ってたら、と曖昧に返事。また明日、連絡する。

『ザ★マンガホニャララ』読了。