11月7日 水

午前中に起床。

快晴。洗濯後、柿を剥いて干す。前回、吊るし紐がちょっと短くて難儀したので、すずらんテープを長めに切って吊るしたら、干し首みたいになった。我が部族の風習としよう。いい天気だと、弁当を作りたくなる。弁当欲旺盛である。ピクニックの予定が必要だ。今日、松村に打診しよう。

昼前に高円寺。スタジオ立会い。ほぼいる意味はないが、いることで料金が発生する謎のシステムなので、いる。どんどん仕事が退屈になってゆく。もうやめよーかなーと6割5分くらい、本気で考える。仕事はする。でも違う形でしたい。まあ、ぼちぼち考えてはいく。15時までかかる予定だったが、まいて終わった。そのまま渋谷へ行き、松村と合流。LABOの撮影、大迫さんが来る前にロケハン。駅からすぐの神社、ぐるりと回ったら、松村が、休憩しません?と。素晴らしい高燃費。すぐ近くの上島珈琲店入り、打ち合わせていると、なんと、まっちゃん、すなわち松下大先生と100%の偶然遭遇。数年前、大阪で会って以来だから3年ぶりくらいか。國學院で授業した帰りだという。本も出し、思想誌に執筆し、Twitterではバズる、立派なセンセイだ。しかし、まあ、大学で毎日のようにしょうもない話をしては、彼の下宿で40時間くらいぶっ続けでゲームしてあそんでたのが、10年前とは。大変なことです。今日届いた、というiPad Proの新型を自慢してくる辺りは何も変わっていない。松村が興味シンシン。どうでもいい話をダベって、30分くらいで別れた。また、偶然逢おう。

大迫さん、現地到着していたので、撮影。あっという間に陽が落ちて暗くなる。40分くらいパシャパシャやって終わり。駅前のかっぱで打ち上げ。まだ公表できないが、おめでたい話なども聞く。ピクニック、松村は清水も呼びたいという。以前の撮影といい、謎の入れ込みようだ。行き先は一択、高尾山しかないだろう。2時間弱でサクッと解散。二人と別れて、吉祥寺へ。ジュンク堂文學界買って、百年ひやかして、そばのベローチェ。メール、連絡もろもろ。明日夜、みくにさんと新宿で会うことに。

カノン、今朝起きたときに、パッと、何がダメなのか分かった。ロジックが、物凄く遠い所で繋がるエピソードが出た。これを中心に、全部をイチから立て直そう。こうなれば、あとはもう手を動かすだけだ。セリフは勝手にどんどん出来てくる。この快感のために、一見「出来ている」ハナシを引っ張ったのだ。これは本当に、仕事じゃできないな。不合理、非効率的。その先にしか愉悦はナイ。23時まで書いて、帰りの電車でも書く。

駅前の深夜スーパーで鶏の白モツが投げ売りされていたので、900グラム買う。玉ねぎ、ニンニクをバターで炒めて、酒で煮詰め、レバー、卵、塩、コショウを入れて、ミキサーにかける。容器に入れて湯煎すれば、白レバームースの完成である。適当に作ってもうまい。フランスパンに塗ったくって食べる。明日からの常備品とする。

『またここか』読了。