10月19日 金

10時前に起床。誰も出勤しておらず。帰宅。

風呂沸かして入る。13時半に大木と銀座でカレーの約束。腹減らしていけばいいのだが、さすがに空腹なので、枝豆をザッと茹で、ひじきとツナで和えてワシワシ食べる。2割ほど胃がチャージされた。新宿出て、大江戸線で汐留まで。Googleマップによれば、大木の会社まで歩いて10分の距離だが、汐留駅から出られない。改札出て進んでいるうちに、いつのまにか駅ビルの中にいて、地上に出る術が見つからない。五分ほどウロウロして、警備員に、どうやって地上に出るんですか?と聞くと、ああまたかという感じで、そこ行って、右回って、左曲がると階段あるよ、と教えてくれた。その通り行くと、物凄く奥まった場所に、チンマリと階段があり、上がると地上に出られた。罠のような作りである。

時間通りに大木の勤める会社に着く。13階まで上がってきて、と言われていたので、入っていくが、あからさまに警備員に警戒される。エレベーターの前に立つと、何気なさを装って、スッと後ろに立たれたりした。フロアの呼び出し端末に大木の名前なかったので、一旦外に出て、入り口で待ち合わせた。ガードレールに腰掛けていると、警備員がずーーっと監視していた。詰所のブラインドカーテンがシャッと開いたりした。

大木と銀座方面へテクテク歩きながら四方山話。つい数年前まで八王子の山奥でひっそりと暮らしていたのに、今や銀座でデザイナーだ。オフィスは13階だ。素晴らしい出世である。希望の星だ。養ってほしい。

ランチタイム終了間際だが、店は混んでいた。ハイソサエティな感じのマダムがいっぱいいた。下北とはまた、違った客層だ。この店の近くにある、ピラミッドという店には過去何回か行ったことがある。でもそこはなんか、多国籍な感じで猥雑で、あまり銀座感なかった気がする。何にせよ、どこで食ってもカレーはうまい。食べたのは、クリーミーなエビのカレー。こういうのは、自炊では作れないなあ。大木はチーズ入りのナンに感動していた。一口貰う。チーズに隠れて香草とガーリックが効いている。今度真似して作ってみよう。永井は忙しくて合流無理とのこと。焼きそば5分でかきこんだ、という。不憫なり。今度、干し柿あげよう。

大木と別れて四ツ谷まで移動して、ダラダラと打ち合わせ。その後デスクワーク。21時に新宿三丁目ベローチェに移り、仕事するフリしてサボる。23時に帰る。

なんか、フと旅行にでも行きたいな、と思う。行きたいと思ったらいくべきだ。どっかへ行くのに、それ以外の理由はない。旅行というと大げさだが、要はどっかへ移動しながら仕事して、着いたらそこでご飯食べて、泊まって起きて帰ればいいのだ。

寝て、起きて、まだその気分があったら、どっかへ行こうと思う。

『黄泥街』読了。