10月18日 木

仮眠の後、早朝から門前仲町

相変わらず東西線のラッシュは凄い。人がヒト以外の形をしている。おれもヒト以外の形で乗る。駅に着き、人に戻るまでだいぶかかる。周りの人々は、一瞬で人に戻る。帰りたくなる。ミーティングの後、車で天王洲向かい、取材。用意したデータは殆ど使わなかった。

終わって変な土産物屋みたいな店でうどん食べて解散。一旦、新宿出て紀伊国屋。新刊書の配本日なので、飛浩隆の新刊など買う。ベローチェで一息ついて、各位に連絡。今月末〆切一本、翌週へ持ち越し。本をパラパラめくったり、ネットで太田省吾をディープに検索して、読んでない文章見つけてブックマークしたり。20のとき以来、省吾熱が俄然、再燃。小町風伝のあとがき読んで、胸が熱くなる。自分の戯曲は、すべて劇団に書いたもので、それは意思によりそうしたのではなく、どこからも注文がなかったからだ、そもそも誰か台本を書ける人が自分以外で劇団内にいたら、自分は書いてなかったかもしれない、という文章。おれもそうだ。誰からも頼まれない。頼まれたことがない。書きたいと思って、始めたわけでもない。でも、書く。おお、太田省吾。かっこいい省吾。おれの省吾。

夕方、さくちゃんから連絡。新宿いるよ、というと20分くらいでベローチェまで来る。展示用イラスト見せて貰い、あまり役に立たないアドバイスなどし、その後雑談。25まではミニスカートを履けたが、26歳になったある日、もう履けないと思った、という。それは何か啓示のようなものであった、と。よく分からんがそういうモノかもしれない。おれも15年くらい古本を毎日のように買っていて、ある日フと、買わなくなった。前日まで全くそんな気は無かったのだけど。もういいか、と思った日があるのだった。そういう話だろうか。違うか。

その後一緒に下北まで出て、茄子おやじでカレー食べた後、別れる。風知空知で『鈴木慶一 Aerial Garden Sessions』。ダニエル・クオンとの2マン。業界人~みたいな人が多い印象。終わって、明大前の事務所で、今日のフォローとデスクワーク。昨日一昨日とサボり気味だったので、帳尻を合わせなくてはいけないが、ついギターなど弾いて遊んだり。謎のコードを発見。

大木から連絡、明日、銀座でカレーランチしようという誘い。大木の会社まで迎えにいくことに。メッセンジャーで松村から、LABO、小町風伝の回の写真、舞台の初演が行われた矢来能楽堂で撮影できないか、明日問い合わせてみる旨相談。すごいやる気だ。仕事じゃない、遊びなんだの精神、素晴らしいね。恵美さんから、ブレストの打診。来週アタマに新宿で会うことにする。

結局6時頃までダラダラ作業し、ホワイトボードに落書きしてから、さて帰ろうと思ったがガクンと眠気が来る。電車で寝てしまうとなんか勿体ない気がするので、仮眠室使わせて貰う。

『電遊奇譚』読了。