10月1日 月

台風明けの朝。

近所を散歩する。公園までの道、木の枝が散乱し、巨木の根が掘り返され、ブランコや滑り台などの遊具は破損。怪獣が通ったあとのよう。というか、そもそも、こういう自然災害の恐るべきパワーが、怪獣などに例えられてきたのだった。縄文時代とかだったら、そりゃ大変だろう。神の怒りだろう。Twitterで、被害報告など見ると、屋根が飛んだ、家が飛んだ。橋本駅の南口の屋根も崩落したらしい。

洗濯の合間に、冷凍のサーモン水で叩き、パスタ茹で、サワークリームとサーモンでソース作って、親の仇のように香草をぶち込んで、混ぜて食う。

昨日の演出家協会の発表、反芻し、唐版風の又三郎、改めて読み直そうと本棚探すもない。図書館で借りて、読む。面白い。しかし、昨日のシンポジウムは酷かった。発表者のあまりの酷さに、坂手洋二の怒りが爆発。一方的にまくし立てたところは最高に面白かったし、一番ためになった。文学、映画、音楽、漫画、絵画。あらゆる芸術の中で、演劇のピラミッドの細さ、下層の根本的なレベルの低さはどうしようもない。マイナージャンルだからってのは、まあ、言い訳だろう。

午後から新宿。らんぶるで打ち合わせ1件。その後四谷でデスクワーク。まったくデザインあがってこないので、ドトールでサボる。大木に連絡し、LABOの収録、週末にもう1日、付き合ってもらうよう頼む。できれば二本録りたいが、体力がもつかどうか。すぐ語れるものとして「ヒネミ」、読み直したい戯曲として「小町風伝」を挙げる。太田省吾は面白い。すこぶる知的で、ユニークだ。知的なトボけが、カマトトになるかが徳というものだろう。宮沢章夫は、そこがやや臭い。俗である。まあ、だから、受けるのだろうけどね。

戻ってもデザインまだ。諦めて、帰る。出たところで恵美さんから連絡きたので、新宿戻り、ムーンウォークでジンフィズ飲んだりする。ギターのコードを教えて貰った。

諧謔能楽集、cocoon fish冒頭のシーンの断片的メモ。石柱→国産み→ヒルコの誕生→六本の親知らず→Ω返し。

下北のカレーフェス、いつ行くか。江花と永井の予定合わないらしく、早い時間に俺と永井、遅い時間に俺と江花、などと言っている。俺だけ二部制か。胃が死ぬだろう。深夜、桑原、松村とメッセンジャーで下らない応酬。近頃、毎日だ。寂しいのだろうか。

台風一過で、昼間は30度の陽気だったが、夜半は冷えた。窓を開けていると、冷たい秋の風。

カササギ殺人事件(下)』読了。